「ふるさと納税」という言葉は昨今では既にある程度定着していると思います。
自治体に納税できて
おまけまで貰える
しかし、昨今ではふるさと納税の返礼品の過熱競争を受けて、
「過度な返礼品を送付する団体については、ふるさと納税の対象外にすることもできるよう、制度の見直し」などを行うようになりました。
さて、今回は、それでもお得感がある返礼品はどんなものかなと言うことで
最近仕事にまつわることを多くお話させていただきましたが、今回はちょっと内容を変えてお話しできればと思い、独断と偏見で書いていこうかと思います。
そもそもふるさと納税はどんくらい控除されるの?
そもそも、ふるさと納税、分かりづらいですよね。
なので、具体的にどれくらい控除されるのか、少し調べてみました。
ふるさと納税には、税制の優遇措置があり、自己負担額2,000円以上が住民税・所得税の控除の対象となります。
※2016年10月現在
※あくまで目安であり、正確な計算は、お住まいの市区町村にお尋ね下さい。
※ふるさとチョイスより抜粋
2,000円の手数料払って残りは優遇となると、意外と控除されるもんなのですね!
ただ、住宅ローン控除などの他の控除との併用をしていると、満額控除されない可能性がありますので注意が必要です。
どんなものを貰えばいいの?
さて、これまではふるさと納税の基本的なお話をしてきましたが、昨今では管轄している総務省より、「納税金額に見合わない返礼品は駄目」という通達がありましたため、なかなか得する返礼品というのは見つけづらいと思います。
その中で、こーいうものなら得だよねってモノをいくつか紹介していきたいと思います。
1.農作物、魚介類のおまかせセット
結構色々なとこでやっている、この手の返礼品はおそらく、未だに根強い人気だと思います。
そして、市場に出せない商品をふるさと納税として再利用できたり、採れすぎて価格が暴落してしまう商品などもふるさと納税を利用してある一定の収入を得たりも出来るので、win-winの関係にあると思います。
定期便などは特にお得なので、「今年はこれだけ納税する!」と決めた上で年間契約してもいいかもしれません。
2.B級品
一言でB級品と言いましても、傷んでる、腐ってるとかそんなのではなく、
単純にキズ物であったり、製造工程で自然と出てしまうものになります。
具体的に言いますと、せんべいが割れちゃった奴とかですね。
このようなB級品であれば値段の割に大量に入っててお得だと思います。
逆に損するもの
得するものもあれば、当然損するものもあります。
例えば、商品券や家電製品など、容易に価格がわかるものは、値段と比較して返戻率が低いです。
また、換金目的に返礼品を受け取る場合も、還元率次第で損する可能性もあります。
考え方ひとつで得かも
基本的には、最近のふるさと納税は割高です。
昔は宣伝広告目的で高額な返礼品を出していた自治体もありましたが、今は概ね納税額の3割を返礼品として転嫁していいという総務省の通達があり
昔のように高額な返礼品で釣ることも少なくなったので、「お金にならない」「値段が言い値」の返礼品以外はお得感はないかと思います。
しかし、明らかに「そこに出向く」よりは安いです。
たまに、「熊本ラーメン食べたいから熊本に行く」とか言うことを私も昔していましたが、芦北町の返礼品などは1万円の納税で熊本ラーメン14食付いてくるなら、交通費が浮くからいいなぁって思います。
今後出てきてほしい返礼品
このように、ご当地物を提供するというコンセプトの返礼品ではありますが、今回、総務省のガイドラインを見ると、「商品の調達価格や返礼率」などは記載がありますが、具体的にどんな商品でなければならないという記載は見受けられなかったため、今後このような返礼品を提案したいなと思い、「おまけ」としていくつかアイデアを書いてみました。
1.1日市長サイン会チケット
有名人がよくやっている、一日市長など見かけます。
最近では一日市長になる権利を販売する自治体まで出てきましたが、その「一日市長」という肩書。
うまく使い切れてないと思っております。
要は、有名人来るならトークショーとサイン会もやってしまえと(笑)
そして、返礼品はその日にその場で、サインを書いてもらえる権利を提供し、当日にサインをその特殊な用紙に書いてもらうというプレミア感を演出してみては如何でしょうか。
また、コアなファンは来る確率も高いですし、リピート率も高いです。
後日、その一日市長が立ち寄った店や場所のリストを配布してあげれば、その場所が聖地化して、リピート率も上がるのではないかと思います。
2.1日市長になる権利にプレミアを付ける
1日市長、売ってるくらいなので、もっとプレミア感を出せばいいと思います
例えば公文書として保管することが出来る!
公文書として残してあげれば、履歴書に書ける!(笑)
まぁ、転職した時に話のネタにもなりますし、僕なら欲しいなと思います。
転職の面接で、履歴書に「〇年〇月 〇〇市 市長」って書いてあったらおもしろくないですか?
ついでに前歴確認も電話でやってあげるサービスも付けてあげればいいと思います
ただ、あんま沢山の人が買ってしまうと、某大学の金で買える博士号みたいになってしまいますが・・・
3.スタンプラリー
お寺の御朱印を想定して貰えれば良いと思いますが、県レベルのプロジェクトとして、市役所巡りスタンプラリーをやってみたら面白いなーと、以前何人かに話を持ちかけてました。
スタンプの代わりに市長の手形を、住民票の紙に押すと。
そこでも一日市長が絡んできますが、色紙と一緒にスタンプ帳を持ってきたら、一日市長が手形とサインをしてくれると。
めんどくさければ、事前に1000枚くらい準備して、差し替えてあげればいいので、
そこまで手間にならないかなと思います。
こんなサービスあれば、個々のサイン帳が、前の代の市長だったり、一日市長があったりと、世界で1冊だけの手形帳が出来るなーと思います。
そして、このプロジェクトの面白いところが
ふるさと納税、2回取れるんです。
スタンプ帳本体にふるさと納税
スタンプ手数料にふるさと納税
1回で2度美味しいプロジェクト、やってくれる自治体ありませんかね?(笑)
全て溜まったら3000円分の返礼品の交換とかね!
色々と利用価値があるのではないかなって思います。
4.ふるさと納税×クラウドファンディング
最近流行っているクラウドファンディングですが、一部の自治体では行っていると思いますが、
具体的には、発展途上のプロジェクトに対して投資してくれた見返りにお礼をするという、一種の投資なのですが
自治体はこれをもっと活用してほしいなと思ってます。
新しいアイデアや仕組みなどは日々生まれてきてきています。
しかし、まだ若い方々がサービスを生み出すには、財力が足りません。
そこで、若い方々が資金調達として行う方法としてエンジェル投資や民間のクラウドファンディングを活用するのですが
自治体のプロジェクトとしてでなく、だれでも参加できるコンペみたいな形でアイデアを集めて、
そこに本社をその自治体に置くことを条件に自治体のお墨付きを与えて
ふるさと納税から資金調達(クラウドファンディング)を行えるような仕組みがあれば
資金調達のスピードも上がりますし、過疎化で悩んでいる自治体においては
一定のベンチャーが集まってくるので、長期的な住民税の施策や、
そのビジネスが成功した場合、多くの人口流入が見込めるのではないかなと思います。
最後に
このように返礼品のアイデアを一部紹介させていただきましたが、少し捻れば色々アイデアは浮かびます。
現実には難しいかもですが、何かひとつ具現化してくれれば面白いなーと思いますので各自治体の方々よろしくお願い致します(笑)
今日は全く警備の話をしませんでしたがこれくらいで。