マラソン大会や駅伝大会の警備は何をするの?

意外とやることが多いイベント警備の裏側を紹介します!

こんにちは。

秋冬になると、マラソン大会や駅伝大会などが増えてまいります。
今年は東京オリンピックや新型コロナウイルスにより、中止になっているイベントも多くありますが
例年であれば、秋から冬にかけては、新春マラソン大会やら駅伝大会やら
そういうイベントが多くあり、活気があります。

今後のイベントですと、各大学が切磋琢磨する箱根駅伝や、ニューイヤー駅伝。
京都マラソンや東京マラソンなど
2021年の東京オリンピックを見据えて、マラソンや駅伝などと言ったイベントが
活発になってくるのではないかと思います。

イベント警備は入念に準備をしたうえで行なわれるもの

イベント警備というのは、警備の中で目立つ仕事ではありますが
実際どのような仕事なのかというのを、今回ご紹介できればと思います。

単純に立ってるだけじゃん!って思われがちですが
何日も前より入念な準備を行なったうえで行なわれているものですので
この機会にどんなものかをご紹介させていただければと思います。

開催が決定したら事前に警察と話し合って配置場所などを決める

基本的にはマラソン大会や駅伝大会は、道路を使用する場合が多いです。
トラックを使った大会もありますが、今回はその話は割愛させていただきます。

道路を使用する場合、当然ですが道路使用許可が必要となりますので、各警察署が管轄となります。
その際、イベントの主催者、警備会社が集まり、生活安全課の指導の下、
警備員の配置人数や配置場所が決定されます。

大きい大会の場合は警備員と共に指導する警察官も配置される場合があります。

話し合ったうえで、警備が大変なところとそうでないところを判別

 

その後、警備会社複数社で、ざっくりとした警備を行なう場所と人数が決まります。

大きなイベントでは、100人も200人も警備員を「そのイベント」だけで配置することは不可能ですので
原則として主催者側が契約している警備会社に分配するというやり方を取っております。

その後、社内で人選を行なう。必要であれば現地調査を行なう

 

自分の会社の警備員の出動人数と場所が確定したら
自社に帰り、イベント警備を行なう人間を人選します。

また、初めて受注するイベントであれば、必ず現地調査を行ないます。
車通りや、人の往来の人数、車道や歩道の広さなどを調査し、会社によっては
警備の難易度をランク付けを行ないます。

・案内を行なう場所、立っているだけの場所など様々

当社でも警備の難易度はランク付けしております。
声を出しっぱなしの場所や、抜け道となっている場所については
熟練の警備員を配置しなければなりませんし、反面ほとんど立っているだけでOKの
場所というのも存在しますので、その点はしっかりと見極めて配置を行なっております。

前日は地図を配布

 

警備前日は、実際に個別に警備を行なう場所の地図を配布します。
最近はGoogleMapやヤフー地図など便利なWebツールが多くあるので

その地図をもとに配属してもらいます。

また、最初からいなくてもいい場所などもありますので集合時間もまちまちです。

当日は頑張って現地に向かう

さぁ、イベント当日になりました。

イベント当日は、大きな車で向かう場合もありますし、小さな車数台で向かう場合もあります。
当社の場合は、集合時間がズレている場合は1台大きめの車でピストン輸送を行ない、ある程度現場に向かわせた後は
小さい車で後発組が向かいます。

帰りは小さい車に乗って帰って来ます。

業務開始後は持ち場を離れたらいけない

現場に着いたら業務開始となります。

ここでよくあるミスなのですが、あっちのが危ないからといって勝手に持ち場を変える人が
たまーにいます。
熟練の隊員さんだと意外とやらかしてしまいます。

この配置については警察との話し合いのうえで決定したものなので、必ず現場を離れないようにすることが大事です。

そして、事前の打ち合わせ通りの業務を遂行していただきます。

問題が発生したら本部に連絡

問題が発生したら必ず本部に連絡を行なうこととなっております。
開催規模にもよりますが、本部にも1名程度の警備員を配置して業務をコントロールしている人がいます。

このようにどのような状況であっても、我々イベント警備に携わる人間は
状況を的確に判断し、すぐに対応できる状況を作っております。

帰りが大変

マラソン大会が滞りなく終了しました。
終了したら、順次通行止めを解除して業務が終了となります。

順次終了ですので、帰る際は人数が集まった時点で順次事務所に戻ります。

ですので、スタートラインあたりにいる警備員はすぐ終わります(笑)

終わったら小さい車で4名~5名ほど集まったら
順次事務所に帰還する形となります。

そして、終了時間については当然ですが、ゴールに近づくにつれ遅くなります。

大体人が多い場所というのは、箱根駅伝や東京マラソンのような大きなイベントでない限り
スタート地点とゴール地点に集まります。

スタート地点にいる人というのは大体皆スタートしたら、ゴール地点に移動するんですよね。

なので、ゴール近くの警備を行なっている人は、イベントが終わり観客や選手が帰宅するタイミングと
バッティングする場合があります。

その時は帰宅渋滞や通行止め解除などが重なり渋滞するかの言う制が高いため
帰宅するのは結構大変なので、頑張って帰って来てください。

意外と大変なイベント警備

このようにマラソン大会や駅伝の警備ただ立っているだけと思われがちですが
綿密な計画を行ない、着実に遂行することによって
マラソン大会や駅伝大会というのが成り立っております。

お祭りなので、楽しい警備ではありますが
何日も前から大会の成功に向かって伴走しているのは
イベント主催者だけではなく、警察の方や警備会社なども
協力していることをちょっとでも頭の中に入れて頂ければ
我々もうれしいかなと思います。

 

 

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