警備の観点から年末年始を安全に過ごす方法
年末年始が近づいてきました。
今年はGoToトラベルも一時停止ということで、年末年始はなくなってしまったので
家で皆さんまったりと過ごされる方が多いのではないかと思います。
さて、今回は、前回年末年始に行うべきコロナ対策という内容でお話をさせて頂いたと思いますが
今回は、年末年始を警備の視点でどのように過ごすべきかという点をお話させて頂ければと思います。
去年も似たような話をしたので、割愛でいいかなと思ったのですが、今年はちょっと例年とは違うので、改めて。
ちなみに新型コロナウイルスに特化したお話は下記でしておりますので
もしご興味がある方は見て頂ければ幸いでございます。
例年は12月の犯罪認知件数はさほど多くない
これは昨年もお話ししましたが、実は、12月というのは犯罪認知件数というのは左程多くはありません。
年末年始になると人が動かなくなるのが常ですので
なかなか空き巣やそういった被害というのは少ないのではないかというのが理由であると思います。
・今年は忘年会も中止が多いので、それに関連する犯罪も少ない
また、今年は忘年会や新年会も中止の企業やグループが多いので
それに伴い、酔っ払いが起こす傷害事件や暴行事件といった犯罪も少ないのではないかと思います。
また、今年は外国人観光客も日本に来ません。
なので、外国人のトラブル関連も全くないとなると、今年は犯罪も少ない年末年始になるのではないかなと思います。
今年は犯罪が少ないからと言って気を抜いてはいけない
犯罪が少ないからと言って気を抜くと、思わぬ犯罪に巻き込まれたりすることがあります。
ですので、これから年末年始にかけて増えるであろう犯罪と、それに伴う対策をピックアップしてみました。
空き巣は今年は増えるのではな
年末年始に限った話ではありませんが、空き巣というのは常に一定数の認知件数があるという認識です。
とくに今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、生活が困窮している人というのも増えてきております。
そこにたまたまあからさまに不在の家があったりすると、つい侵入してしまうと言った事例が出てくるのではないかと思います。
そのような空き巣被害というのは年末年始に向けて増加傾向にあるのではないかと思います。
具体的な手法としてはピッキングで留守宅に侵入する。窓を破って侵入するなど様々です
対策:とにかく人が居ないという空気感を出さない
この空き巣対策というのは、窓ガラスを強化ガラスにしたり、ピッキング対策用の鍵を導入したり、機械警備を導入したりと
数を上げたらきりがないのですが、一番の対策になるのは「相手に不在であることを知られない」
この一点に尽きると思います。
人が居ないことがバレると、空き巣犯の餌食になってしまう可能性が格段に上がります。
当然ですが空き巣は人が在宅していることを嫌います。
ですので「この家は人がいるかも」といった雰囲気を出すことが必要かなと思います。
実践例としては、出かけるときに人が居ない家に対して「行ってきます」などと声をかけたり
長時間家を空ける場合は電気を付けっぱなしにしたり、また、テレビを付けっぱなしにして出かける
等といったことが結構抑止力になるようです。
点検強盗は年末に向けて増えてくる?
最近増加傾向にあるのがこの点検強盗と呼ばれる犯罪ですね。
ガス点検や水道点検などと称して自宅に上げて金品を強奪するといった手法ですが
主に高齢者の被害が多くみられるようです。
これは傷害事件や殺人事件に繋がる可能性も非常に高いものですので
特に注意していただければと思います。
対策その1:安易に玄関を開けない
点検強盗は、玄関を開けたら一気に侵入してこられてしまいます。
ですので、チャイムが鳴ったら安易に玄関を開けずに、窓越しで対応するなどするのがいいと思います。
また、これらの点検であれば必ず名刺があるはずですので、名刺に記載されている電話番号に電話した上で
在籍確認後に対応する。また、名刺を所有していない場合は原則対応しない方がいいと思います。
基本的には家に来る際に名刺を持ってきていない事自体が不自然かなと私は思いますので。
対策その2:手紙は欠かさずチェック
ガス工事や水道工事については基本的には大体1~2週間程度前に工事日や工事会社などが書かれた手紙やチラシが必ず入っています。
ですので、それらの手紙は必ずチェックしたうえで対応するといいと思います。
また、郵便ポストが整理されていないと空き巣の被害に遭いやすい傾向にもありますので
定期的に整理を行なうべきであるとは思います。
ちょっとしたことで防犯になる!
このように、ちょっとした対策でこれらの犯罪は抑止する可能性が一気に上がります。
100%防犯になるということはありませんが、全くやっていないよりは全然良いのではないかと思います。
例えば、人がいるかもしれない家と、確実に人がいないと分かっている家が隣接していた場合
あなたはどちらに侵入しますか?
ほとんどの人が確実に人がいないと分かっている家と答えるでしょう。
ですので、ちょっとコイツは危険だぞと犯罪を犯そうとしている者に思わせることが
この年末安心して生活が出来るコツなのではないかなと
私は思います。