熱中症対策は、警備業のみでなく、外での作業を行う事業者は頭を悩ませる原因となっているのではないでしょうか。
今年は、早くから気温が高くなってきており、今年の夏は例年より暑いと予測されております。
今回はそれらを踏まえて、今からできる熱中症対策をご紹介いたします。
暑さに慣れよう
ここ最近の暑さというのは、異常な状況でありますが、今のうちに暑さに慣れることが大切です。
暑さに慣れると言うと「サウナ」が連想されると思います。
現にイギリスの研究グループでは、サウナと熱中症予防の研究結果を公開しております。
イギリスの研究グループによると、熱順化(熱さに身体をならすこと)にサウナを組み合わせることで、運動時の発汗が上昇し、塩化ナトリウムの喪失量も低下することで熱耐性が上昇するという報告があります。(J Sci Med Sport. 2018 Feb;21(2):190-195.)。この論文はランダム化比較試験と呼ばれるエビデンスの高い論文であり信憑性が高いものです。
また、サウナによって自律神経機能が高まることに加えて、放熱の主体となる毛細血管密度が上がることが報告されています。(Am J Physiol Heart Circ Physiol. 2019 Jul 1;317(1):H114-H123.)
ただし、まだ医学的には証明されているものではありませんので
興味がある方は試してみると良いかもしれません。
代謝を促進しよう
熱中症の症状のひとつとしては熱により体温の調節が効かない結果による、発熱や脱水症状が挙げられます。
特に脱水症状は気付くことが遅れると救急車での搬送や、場合によっては死亡リスクにもつながります。
これらを予防するためには、定期的な水分補給と、塩分補給は大切です。
基本的な事ですが、大切だと思います。
熱中症かな?と思ったら
業務中に熱中症かな?と思ったら焦らずに、まずは相勤者や、一人作業の場合はお客様へ報告することが大切です。
そして、まずは休息をとることが大切です。
その上で下記の事を行いましょう。
体を冷やす
まずは涼しい場所へ移動しましょう。
そして可能であれば首、脇、足の付け根を濡れタオルや(あれば)アイスノンなどで冷やしましょう。
水分・塩分を取る
予防の時もそうでしたが、脱水防止のために水分と塩分を取りましょう。
可能であればOS-1などがあれば、良いのかなと思います。
体調が回復しなければ病院へ
それでも体調が回復しないようであれば病院へ行きましょう。
また、体調が回復したとしても業務終了後は病院へ行く。
翌日は大事を取って休むなどをするべきであると思います。
熱中症は一度起こると、自分も辛いですし、場合によっては死亡リスクにもつながりかねない症状です。
今から対策を行うことで、これからの夏を乗り切れるか乗り切れないかというのが決まってくると思いますので
熱中症に対する体調管理は今から行っていくことをお勧めします。